木暮"shake"武彦&ラリー船長 スペシャル対談 (2016/4月)

Photo by Morishima Kouichi 

shake's Tohoku Tour HP スペシャル対談

 

今回は2016年東北ツアーを前に、いよいよ第2弾の対談です!最初の対談の記事はコチラです⇒ shake's対談2014

木暮”shake”武彦さんと仙台のラリー船長のエピソードを交えた対談をお届けします。

これからの東北ツアー、心からお楽しみに!! 

 

木暮”shake”武彦HP

http://www.psychodelicious.com/

 

 

 

ラリー船長

 

杜の都・仙台シンガーソウルライター 。

The海賊団のギターボーカル。

自身の音楽的ルーツである木暮"shake"武彦氏の

東北ツアーの前座で親交が深まり、仙台のライブを企画。

 

 ラリー船長HP https://rallysencho.jimdofree.com/

(ラリー) シャケさん、ごぶさたです。

 

(シャケ) ラリー、ごぶさた。

 

(ラリー) 前回の対談から約1年となりますが、今回もよろしくお願いします!

 

(シャケ) 1年になるんだね、OK!

 

(ラリー) 1年と言っても、シャケさん、かなり活動的な1年でしたね!この間、さいたまスーパーアリーナでのRED WARRIORS(レッド・ウォーリアーズ)の一夜限りの再結成ライブ、東北ではアラバキで原始神母の出演、マウントデリシャスのツアー、シャケさんのソロツアーもあり、2015年から2016年にかけて、シャケさんの活動は凄かったですね!

 

(シャケ)去年は「エレキギターを弾こう」がテーマだったから特にいろいろやったよ。もう少し楽しむ余裕を作れれば良かったけど。一つ終ったら振り返る事も無く、次々にやって行ったけど、ほとんどの事は納得出来るレベルで出来たよ。今年は次のステップに進むよ。

(ラリー) シャケさんに影響を受けてきた一人として、これからの活動、とても楽しみにしています。レッズも、あの熱気の中で響くシャケさんのギター凄かったです。

 

(シャケ) あの規模でフリーなブルースをやったのが面白かった。 ラリーも仙台から来てくれたんだよね。この1年は随分いろいろ話せたね!

 

(ラリー) ここ最近の東北のライブで、原始神母のアラバキのライブ。突然、手伝いにこないか?とシャケさんからお声がけをいただき、荷物や楽器の移動の協力をさせていただきましたが、役にたったのか、足手まといになったのか、すみません!

 

(シャケ) ああ、あの時の東北ツアー、すごく楽しめたよ。 ラリーがいると楽しいからさ、アラバキ終わった後の打ち上げも楽しかったし、その後のマウントデリシャスのツアーも、オープニングの東北のバンドも、化石の森も、どんどんよくなったね

 

(ラリー) 以前は「シャケさんにつなげるまで全力で!」という緊張した気持ちで東北のバンドは、化石の森を含めオープニングアクトをしていた気がしますが、最近はシャケさんのライブを楽しみに、自分たちも同じ会場にいる喜びを感じ、お客さんも出演者も、ラストに「大魔界の大魔王が登場する!」というような気分で、心から楽しんでいる。シャケさんのアコースティックの音楽に癒される気持ちになったり、シャケさんがエレキをもつと、うおーー!と大暴れしたくなる場面もあったり、そしてとても人間味あふれるシャケさんに驚いてしまう。

 

(シャケ) ラリープロデュースの始まりは、仙台にエレキもってこい!だったかな。笑。おかげでエレキギター弾く楽しさを思い出したよ。今年はエレキギターも弾くアルバムを作るよ。

 

(ラリー) シャケさん、そういえばうちの親父が具合悪いとき、「サイコロキャラメル、富士山付近に売っていないか?」連絡してすみませんでした。

 

(シャケ) たしか親父さんが余命宣告を受けた後「サイコロキャラメル食べたい」と話して、ラリーが東北中を探していたときだね。

 

(ラリー) あの時サイコロキャラメル探しながら、ずいぶんシャケさんのCDを聞いて、車を飛ばしたか。シャケさんのお父さんのお話もブログで読ませていただきました。あのミニアルバム「透明な夜」は、心から染みますね。収録曲の「孤独な太陽」では自分の子供のころを思い出し、「亡霊の秘そむところ」では親父が自分と離れて暮らしている姿を思い浮かべ、「暖かい雨」ではシャケさんが子供さんを父として見守るまなざしから「自分の父は実はどう思ってたのか?」など、いろいろ考えました。その後の冬の子供、5月と続くインストは、映画のエンドロールのような。自分にはちょうど、タイミングだったんだと思うのですが、きっと一生、大切にしたいと思うミニアルバムです。

 

(シャケ) 俺の場合、親父は物心ついたときからいなかった。ラリーもそうだったようだけど、倒れた父にサイコロキャラメルを渡せたと聞いた時は、俺も泣きそうになったよ。アルバムも聴く人の解釈によって、そういうふうに作品が歩きだすのは、なんか、とても嬉しいね。

 

(ラリー) あのアルバムを聴いて聞きたかったんですが、シャケさんにとって「父」とは、どんな存在ですか。

 

(シャケ) 偉大なるろくでなし。母親に対してはひどい男だったけど、人生全体で見ると、本能のまま、ろくでなし突き通していて良いなと思うよ。

 

(ラリー) ・・・・

 

(シャケ) 俺は偉大なるろくでなしの息子だよ。

 

 

(ラリー) 同じ気持ちでいます。涙腺やばいので!笑。

 

(シャケ) ツアー、心から楽しみだね。

(ラリー) シャケさんのソロを初めてみる、という方に今回は心から来てほしいと思いますね。最初はバンドのイメージが強かったシャケさんと仙台のジャズフェスにでることになって仙台に「エレキもってこい!」的な感じだったのに、いまは「アコギもってこい!」的な感じになっている。笑。

 

(シャケ)ドアーズの、向こう側に突き抜けろ!になったんだね。 

 

(ラリー)ライブを東北で一緒に、ということになって5年になります。振り返れば、壁を作っていたのか?最初は、自分も周囲もレッズの影響で「エレキを弾くシャケさん」の印象が強かった。徐々にソロのライブや作品にふれていくようになって、「アコギを弾くシャケさん」を体感するようになって、アコースティックは特にスリリングで、優しく安定していて、いのちに必要な、自然の中にある音楽をシャケさんのアコースティックのライブでは強く感じることができる。とんでもなくこの5年でシャケさんの活動を知り、突き抜けたのは過去から未来。エレキもアコギも、シャケさんなんだ、と心から思います。

 

 

(シャケ)根源的にはルーツミュージックだね。人間は地球から湧いてでて来てるわけだから。地球の自然は人類の親とか、家とかなんだと思う。もっと触れ合って仲良くした方が良いと思う。コンクリートに囲まれただけで生きていたらおかしくなっちゃうよ。

 

(ラリー) 自然といえば、熊本での地震があり、東北にいる我らも九州の地震への気持ちが募っています。東日本大震災を経験し、地球の自然は人類の親や家だとか、と考えるようになって、人にばかり便利な地球より、自然を大事にしていかなくてはと思います。

 

(シャケ) 日本中みんなが心配していて、東北のみんなも、全国のみんなも、きっと様々なことを考え、九州の復興やこれからの未来を願ってると思う。

 

(ラリー) シャケさん、今回は内容の濃い東北ツアーになりそうですが、東北でしてみたいことってありますか?

 

(シャケ) 東北はね、人も景色もすごくいいんだよ。俺は東北の人と話したり、東北の景色を見ながら日本の原風景を楽しみにしているよ。通った事の無い道を通りたいな。

  

(ラリー) 今度のライブ、シャケさんのライブを心待ちにしている人たちの前での東北、そして、ライブ後に祝杯できる時間を心から楽しみにしております!

 

(シャケ) OK!